■
一般病棟にお引越し
残念、個室には戻れなかった
ICUは携帯もちろんだめだし、テレビもないので退屈で困ってたのよ。
ラウンジに行きまーすなんて携帯持って出かけていたけど。
四人部屋なんだけど、他にひとり。彼女は午後に退院だそう。
退院後の説明など受けている。
私も今朝心電図モニターがが取れたので、あとはドレーンが取れたら退院へ。
入院時の説明で、退院翌日から出勤したひとがいると言っていたけど、うーん、私にはそんな鋼のようなメンタルないわ。
なにより声が出ない。
甲状腺のオペは声が出なくなる(出づらく)ことかあると聞いていて、電話対応が仕事の私は困ったなと思っていたのだけど、いまんとこ出ているみたい。
ただね、ちょっとかすれる。話しづらい。
そんな長時間話す機会もないけど。
退院したら部屋でDVD三昧しようっと。
■
無事に戻りました
はいゆっくり吸込んで〜のあとは、咳をしようとしたら「あーっ!」と止められる場面だった。
一瞬だった。3時間くらいかかったようだけと。
手術台に寝たら、「一緒にオペしますSです」と私を覗き込んだマスクの顔に見覚えが。
「あれ?S先生…?私わかります?」
「あ、Mちゃんとこの…」
「はい、あ、ここ来てるの内緒なんで」
私の従姉の娘と先生の娘が仲良しで、たまたま見舞いに来ていた父の病室で、先生と従姉の娘が一緒になって「えー、何やってんの?」とお互いびっくりしていたのはもう四年前か。
父はS先生のことが大好きだったんだよね
初めの主治医だったのは、ろくに説明しない、質問すれば不機嫌になる、本当にどうしようもない昭和のクソジジイの医者でさ。
診察室で怒鳴るのよ。
出てきたら待っていたひとたちが注目してきた。
父も私達もその物言いに随分傷ついた。
でもさ、主治医の変更ができない。
定年間際だったクソジジイ医者について回診をはじめたのがS先生で、柔らかい物腰と親切な態度に即日ファンに。
クソジジイが来ないときにもひとりで父の部屋に来ては雑談してくれた。
だからオペ台でS先生見たとき、あーもう大丈夫だと安心して寝た。
さて、今私の首はナイトメア・ビフォア・クリスマスみたいになっております。
痛みはあまりないけど、背中を伸ばすとつっぱる感じ。
ううむ。
■
お迎えが来たらオペ室にドナドナ
自分で点滴押して歩いてくのよー
■
おはよございます
いよいよ水分も禁止になったので、空腹にさいなまれております
18時に夕飯て、普段ならまだ仕事しているものね
そんなわけでどうにもこうにもひもじいです
お若い看護師さんが「食欲ありますか?食べられますか?」と聞いてくれるのだけど、お茶碗にひとつの米粒も残さない完食ぶりです、すみません
窓の外は素晴らしい快晴
そういや私、QUEENのコンサートの時に持っていった双眼鏡を持ち込んできたの
いや、もうびっくりよ
見えるわ〜!
アパートの駐車場に置いてきた自分の車まで見えるの
反対を見れば会社もちょこっと見えるけど、ここはシャットアウトしときましょ
この青空とクリーム色の壁にあたる強い日差し…
ああ、ここはニースだったわね
昨日からバカンスに来たんだったわ
それにしてもお腹が空いたわ
執事はまだかしら
■
初日
あれこれ説明を受けてご飯食べてごろごろしてた
こんなんなら手術当日入院でもいいじゃんなどと
まあ、一日が長いこと!
行くとこもないし、あんまりうろうろして知り合いに会いたくないしさ
あ、もう会ったんだった
今朝受付を済ませて病棟へ向かっていたら、前から同僚が来たわ
そういや通院のため休暇ってメールとんでたな…
そう、ここは田舎
基幹病院なんてあそこかここしかないのよ
みんな同じとこに通うのよ
幸い気づかれなかったので、あとは静かに引きこもり
すっかり飽きちゃったよ
それでも個室だからもう消灯だけど、こんなことしてられるんだけどね
消灯、そして絶食のスタートなのよ
水分も朝6時の200ミリまで
ああきつい
なんならもう麻酔かけといてもいいのよ?
なんかさ今日ほど自分が意地汚いと思った日はないわ
普段休日なんか、一日2食でそれすらも面倒くさいと思ってんのに
ひとが作ってくれて上げ膳据え膳ていいねえ
病院のご飯が美味しくないなんてバチが当たるわ
出てくるだけで私は嬉しい
お米はイマイチだけどねー(人生の殆どを自家製の、それも供出用ではない自宅用に手をかけたものしか食べたことがないのでちとうるさいよ、残さず食べるけど )
次のご飯は明後日…
遠い…
■
部屋が空いてなくて個室と言われた。
思わず「払えません…」
「費用は免除になりますので…」
じゃ、お願いしまーす
元々知らないひとと一緒は苦手なので、ありがたい。
いつまでいられるかわからないけど。
せめて手術終わって一日二日はいられたらいいな…
■
さあーって、収監されてまいりますよ。
さすがにちょっとドキドキするわ
お風呂も入れず、すっぴんで小汚く寝てるのでお見舞いは全断り
うちの会社の上司、そういうの大好きだから、もし見舞いに行く気配を感じたら「泣いて拒否していると言え!」と事情をしっている同僚に厳命してきた
妙齢の女心をわかってください
お見舞いの物品は受け付けますけどね、おほほ