無事に戻りました

はいゆっくり吸込んで〜のあとは、咳をしようとしたら「あーっ!」と止められる場面だった。
一瞬だった。3時間くらいかかったようだけと。


手術台に寝たら、「一緒にオペしますSです」と私を覗き込んだマスクの顔に見覚えが。
「あれ?S先生…?私わかります?」
「あ、Mちゃんとこの…」
「はい、あ、ここ来てるの内緒なんで」

私の従姉の娘と先生の娘が仲良しで、たまたま見舞いに来ていた父の病室で、先生と従姉の娘が一緒になって「えー、何やってんの?」とお互いびっくりしていたのはもう四年前か。

父はS先生のことが大好きだったんだよね
初めの主治医だったのは、ろくに説明しない、質問すれば不機嫌になる、本当にどうしようもない昭和のクソジジイの医者でさ。
診察室で怒鳴るのよ。
出てきたら待っていたひとたちが注目してきた。
父も私達もその物言いに随分傷ついた。
でもさ、主治医の変更ができない。

定年間際だったクソジジイ医者について回診をはじめたのがS先生で、柔らかい物腰と親切な態度に即日ファンに。
クソジジイが来ないときにもひとりで父の部屋に来ては雑談してくれた。

だからオペ台でS先生見たとき、あーもう大丈夫だと安心して寝た。


さて、今私の首はナイトメア・ビフォア・クリスマスみたいになっております。
痛みはあまりないけど、背中を伸ばすとつっぱる感じ。
ううむ。